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『思秋期』(ししゅうき、''Tyrannosaur'')は、パディ・コンシダイン監督・脚本による2011年のイギリスのドラマ映画である。コンシダインの長編映画監督デビュー作である。 第24回東京国際映画祭ではWORLD CINEMA部門で『ティラノサウルス』の題で上映された。 == ストーリー == 自暴自棄な生活を送る粗暴なやもめ男と夫によるDVに苦しむ女性との心の交流を描く。 ジョセフは感情が昂ると暴力衝動を全く抑えることができない凶暴な男で周りから疎まれている。数年前に妻を亡くしてから、彼をまともに相手にしてくれるのは近所に住む少年サムと飲み仲間のトミーだけであり、古くからの親友はガンで死にかけている。そんなある日、ジョセフはチャリティ・ショップで働く女性ハンナと出会う。信心深く心優しいハンナと接するうちに徐々にジョセフの頑なな心も溶けて行く。しかし、裕福な家庭の主婦として幸せに暮らしていると思われたハンナもまた他人に言えない苦しみを抱えていた。実はハンナの夫ジェームズから激しいDVを受けていたのである。ある日、ハンナがジョセフと親しくしている様子に激高したジェームズはハンナに激しい暴行を加える。ハンナは家を逃げ出してジョセフのもとに身を寄せる。戸惑うジョセフだったが、周りは外面のいいジェームズの味方しかしないため行き場がないと言うハンナと共同生活を始める。2人の関係が急速に近づいて行くと、ジョセフはハンナに黙ってジェームズに会いに行く。ところが、ジェームズとハンナの家でジョセフが目撃したのはジェームズの死体だった。ハンナはジェームズの殺害を隠していたことをジョセフに泣いて詫びるが、ジョセフはそんなハンナを前に立ち尽くすしかなかった。そしてハンナは逮捕・収監される。 それから1年、ジョセフの人生も大きく変わっていた。ジョセフにとって数少ない親しい存在だった少年サムが、母親の恋人が飼っている犬に顔を噛まれて大怪我を負う事件が起きる。かねてよりその犬にも飼い主である男にも憤りを感じていたジョセフはサムを救えなかった後悔もあり、その犬を殴り殺してしまう。これによりジョセフは逮捕され、出所後に居を変えていた。新しい住所を収監中のハンナに手紙で知らせたジョセフは身なりを整え、ハンナに面会する。 原題の「Tyrannosaur(ティラノサウルス)」はジョセフが亡き妻(糖尿病に伴う心臓発作で数年前に死亡)に付けていたあだ名であり、過食で大柄だった妻を揶揄したものである。ジョセフのセリフでは映画『ジュラシック・パーク』から取ったとしている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「思秋期 (映画)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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